過去に月100時間の残業を経験しました。そのときの心と体の変化を思いだして書きます。今は過重労働に晒されていないので、なんとか元気です。
学生のときの友人と仕事の話をしていて「残業100時間」って言うと本気でドン引きされて本気で心配されたことが何回かあり、残業100時間の異常さを痛感しました(新卒で入った会社が己に与える影響は計り知れない)。
月に残業100時間というのは、
- すべての平日で4時間残業(4h×20日=80h)
- 土曜日は3回出社(8h×3日=24h)
- 休日は、土曜1+日曜4=月5日だけ
これで時間外労働が100時間ぐらいになります。平日は毎日9時-22時で働きます。家に着くのは22時45分です。職業はプログラマ。
寝られない
帰宅して、夕飯を軽く食べて風呂入って寝るんですが、寝られないんですよ。目が冴えるというか、脳がギンギンに冴えている状態なんですね。12時間もパソコンで知的労働をしていれば、ましてや、その前日も12時間脳みそフル活用の知的労働をしている。仕事が終わって家に帰っても脳みそがリラックスを許さない。脳が冴えて眠れないんですよ。一睡もできない訳じゃないんですが、寝付きが悪くて25時とか26時まで起きてるので辛い。加えて、朝4時に目が覚めたりします。深い睡眠が取れないんですよね。
仕事が終わっても仕事のことを考えてしまう
「お前のオンオフの切り替えが下手くそなんだろ」と言われればそうなんですが(100時間の過重労働を経験したことがないのにそういうこと言ってくる人とは絶交です)、オンオフの切り替えって難しいんですよ、むちゃくちゃ働いているときなんて特に。
仕事が終わっても脳みそが休まらない。脳みそがフル回転して仕事のことを考え続けてしまう。朝起きたとき、夜寝るとき。
前述した通り眠れない状態になっているんですが、なんで眠れないかっていうと、ベットの中で仕事のこと考えちゃうんですよね。明日はあれをやろうこれをやろう、どうやってやろうなんのためにやろうとか仕事のことを脳みそフル回転でいろいろ考えて、眠れないんですよね。脳みそが休まらない。
休日を楽しめない
ずっとパソコンしているので、基本的に疲れています。なので、休日をレジャーに当てる気力が湧きません。なので、休日は寝ます。疲れているので休みは寝ます(でも仕事のこと考えちゃうので眠れない)。
食事が美味しくない
疲れているからですねきっと。加えて、食後に胃が痛くなります。
痩せる
痩せます。逆に太る人もいるみたいですね。私は元々痩せ型で、さらに痩せました。個人的には痩せるか太るかで言ったら太る方が健康的でいいと思うんだ、胃腸が丈夫ってことだし。私はおなか弱いこともあってみるみる痩せました。
寿命が縮んだ
気がする、たぶん1年ぐらい。
仕事が楽しいと感じるときもある
仕事はプログラマなので、チームメンバーで協力して1つのサービスを作り上げるってことをします。私が残業100時間したときは、もちろん、メンバーも同じような時間働きます(上司は私よりもっと働いています)。
なんと言えばいいのでしょうか。極限状況の中で仲間で力を合わせて1つのものを作り上げていく。これって少し気持ちがいいんですよ。遅くても確実に減っていくタスク、立ちはだかる大きな問題を潰していく、疲労から沸き起こる謎のエネルギー、限界を超えたときに得られるハイテンション、突如襲ってくる空前絶後の虚無感。
絶対に出世したくない と思う
チームリーダーは、下っぱの私よりもめちゃくちゃな働き方をしています。仕事に対するエネルギーがすごい、過労死していないのが不思議です。きっと仕事がライフワーク、仕事が楽しくて楽しくて仕方ないんだと思います。寝食を忘れて自身の使命の達成に取り組んでいるのでしょう。私は「ああ、絶対にあんな働き方はしたくない、出世したくない」と思います。
ちなみに、リーダーが言うには「自分も若いころは上司のような働き方は絶対にしたくない思っていた。でも、気がついたら上司と同じ働き方をしていた。」と仰っていました。恐ろしい恐ろしい。こんな恐ろしい話って本当にあるんですね。
給料がすごい
100時間も残業すると残業代がすごいです。私の場合、額面で20万ぐらい増えました。残業代うめえ。残業代が出なかったら救いがない。
残業しているのに残業代が出ないと言う人、どうぞ労基へ。
自分の人生を見つめなおす
自分は何のために働いているのか、何のために生きているのかを考えるようになります。合わせて、自分の年齢を確認し「まだ再就職できるな」と思って安心します。
まとめ
残業100時間は過労死レベル超えてる(過労死と労災認定 ←厚生労働省のPDF)ので、絶対に止めましょう。とは言っても、私自身それを避けられなかったので、過重労働をしないことってすっごく難しいことだよなあと感じています。気がついたらいつの間にか突入していてもう戻れないみたいな。
とにかくね「やばい」と思ったらさっさと逃げましょう。心身が「やばい」状態が長く続いてしまうと、まともに考えられない状態になってしまって、逃げるという選択肢を簡単に選べなくなります。「とにかく転職したい」「今すぐ転職したい」「いい会社があれば・・・」って人は早め早めに行動した方がいいですよ。
自分の市場価値から適職を見つける
おすすめの転職サービスは「MIIDAS(ミーダス) 」というサービスです。このサービスの面白いところは、自分の市場価値判断ができるところ。登録無料で簡単な質問に答えていくと、自分のフィット求人数、フィット年収がわかります。私はこんな感じでした。
ひょう!!! 転職しちゃうぞ〜(^o^) pic.twitter.com/FSjTrAMKhu
— あしみの しゅな (@schnein) 2016年1月31日
やってみると面白いので、やってみてね(*^^)v
最後に、労働者が一度は見ておくべき資料を紹介しておきます→
過重労働による健康障害をふせぐために(厚生労働省のPDFに飛びます)
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