仕事でよくみるやりとりの1つにこういうものがあります。
上司「これ今日中にできる?」
部下「できると思います」
・・・「思います」ってなに?
気持ちはどうでもいい。
「思う」ってあなたの心理的状況を指す表現ですよ。「できる」か「できないか」を聞いているのに、なぜその返事が「お前の気持ち」なのか。
「できる?」って聞かれたら、「できる」か「できない」で答えろ。仕事ではあなたが「できる」のか「できない」のかが問題なので、あなたのもくろみ・願い・予想は返答に不向きである。
思う
ここで「思う」という言葉の意味を確認したい。
①…の顔つきをする。
②物事の条理・内容を分別するために心を働かす。
③もくろむ。願う。期待する。
④おしはかる。予想する。
⑤心に定める
⑥心にかける。憂れる。心配する。
⑦愛する。慕う。いつくしむ。大切にする。
⑧過去のことを思い出す
広辞苑より
冒頭の上司と部下の会話での「思う」は、③、④、⑤、⑥のいずれかに該当するだろう。
それぞれ潰していく。
③もくろむ、願う、期待する。
→お前の願い・期待はいいから「できる」のか「できない」のか教えてくれ。
④おしはかる、予想する。
→予想はいいから「できる」のか「できない」のか教えてくれ。
⑤心に定める
→君が心に定めたかどうかはどうでもいいから「できる」のか「できない」のか教えてくれ。
⑥心にかける。憂える。心配する。
→不安なことがあるならそれを考慮した上で「できる」のか「できない」のか教えてくれ。
そういうわけで、③〜⑥の全部、
部下「できます!」
に言い換えられます。
上司「これ今日中にできる?」
部下「できます!」
こう答えて仕事をしましょう。もし今日中に終わらなかったら「申し訳ございません、今日中にできませんでした」と言おう。
別に「できると思います」って言ったって「できます」って言ったって、できないときはできないんですよ。どっちの言葉を使っていたとしても上司の怒りや落胆は変わりません。
そういうわけで、「できると思う」なんていうあなたの気持ちなんてどうでもいいので「できる」か「できない」で気持よくスパっと回答しましょう。
ビジネスの世界は厳しいのですよ。