会社員革靴エッセイに定評があるあしみのです。
最近新しく革靴を買いました。会社員生活で8足目です。百貨店で1万円で買いました。
3万円の革靴
もともとは、3万円の革靴が欲しかったんですよ。「ほしい靴が3万円する」じゃなくて「3万円する靴を買いたい」という方の3万円の革靴が欲しかったんですよ。
1万円の靴ってどうしても1年ぐらい履くとくたびれた感がでるんですよね。なので3万円のいい靴ならもっと長持ちするんじゃないかと思って3万円の靴を買う気概で百貨店に望んだんですよ。憧れもありますし、3万円の靴ってかっこいいじゃないですか、だって3万円ですよ。3万円。
それで百貨店で3万円の靴を見てみると、やはりそれは1万円の靴とは違います。オーラが違いますねオーラが。「オレは丈夫だぜ!!!」というオーラを放っています。革の美しさが違いますね。
1万円の靴といっしょに値札隠して「どっちが3万円?!」って聞かれても当てられる自信があるぐらいのオーラを放っています。値段のかっこよさは商品のかっこよさに比例しますね。
1万円の革靴
1万円の革靴はかわいいですね。その革靴というのはセールで1万円なんですよ。定価は1万6000千円くらい。
革の感じがね、おだやかというか、公園の滑り台のような革なんですよね。3万円の方は焼肉店の鉄板のような革でした。
1万円の靴は靴紐の感じとか、靴の裏の感じとか、全体の雰囲気も3万円の靴に比べたらどうしても見劣りするんですがそれがなんとも言えないかわいさ、ドジっ子特性とでもいいましょうか。
そんな1万円の革靴でも、3万円の革靴よりも優れているのではないかという点を見つけました。1万円の靴は、靴の裏がゴムなんですよね。3万円の方は靴の裏も革でした。1万円の方が滑りにくいんだろうなとおもった。
でもね、比べちゃうとやっぱり圧倒的に3万円の靴の方がかっこいいよ。光沢が違うぜ。キラキラ輝いてましたね。売り場も違うんですよ。セール品の1万円の靴はその辺の棚にぽーんと乗せられただけなんですけど、3万円の靴はライトアップされてるんですよね。キラキラしてました。私も3万円の靴のようにキラキラ輝いて生きていきたいです。
そんな訳で、いよいよ3万円の靴を買おうと思ったんだけども、やっぱり私は靴を大事に履かないので、
大事に履かないというのは履く時はヒモを解かないでカカトをぐいぐいやって履くし、脱ぐときはカカト×カカトで脱ぐんですよ、カカトにカカトを引っ掛けて脱ぐ。これじゃ靴が痛みますよ。3万円の靴買っといて脱ぐ時にヒモを外さんようじゃまずいよな。でも私は脱ぐ時にヒモを外すなんてめんどくさくてやってられないんですよ。なので結局3万円の革靴への憧れはめんどくささに負けてしまって、またまた1万円の革靴を買いました。おわり。
革靴と言えばリーガル。リーガルの革靴を買おう。