地方都市に暮らす私は、車は生活になくてはならないものだと感じている。現在、私1嫁1子1の3人体制で生活しており、将来的には子2の体制にしたいなあと感じているのはまぎれもない私1である。
車への執念が少ない私1にとって、ライフスタイルの変化に応じて車を変化させることは、簡単なことではなかった。
現在、車はコンパクトカーを保持している。私1嫁1体勢のときには問題は感じなかったのだが、私1嫁1子1の体勢になってからコンパクトカーに不自由さを感じてきた。子1はチャイルドシートで後部座席におり、嫁1もそれに従って後部座席に座るようになった。なったのだが、嫁1は後部座席がグワングワン揺れるので気持ち悪くなってしまうらしい。
気持ち悪くなっちゃうのはよくない、よくないね と私1は思った。
先ほども述べたのだが、私1は「私1嫁1子2」の体制にまでいきたい計画があるので、コンパクトカーを脱していわゆるファミリーカーを買おうと考え始めた。子2の体制になった場合、コンパクトカーでは明らかに手狭になるのだ。
私1嫁1子2になった場合、チャイルドシートは2つ必要で、それって後部座席に2つセットしてその間に嫁1が座ることになるのか? 子2の面倒を見るために嫁1がチャイルドシートに挟まれてしまうのだ。長距離のドライブはつらそうなのである。それにしても実家に帰省するときなどの荷物も入りきりそうにない。
ファミリーカーのすべて
私1は車に強い執念はない。「移動する」という目的を果たせればいいのだ。車種洗濯の際に重要なのことフィーリングである。
そのような私1が次に買うべき車はファミリーカーである。車に強い執念がない私1でも車の情報を体系的に得られる方法がある。『ファミリーカーのすべて』というような感じの車紹介本を買えばいいのだ。人気のファミリーカーを確認し、予算を考慮して気に入った車を買えばいい。
私1はAmazonで「ファミリーカー」と検索した。
私1は本当に驚いたのだが、『ファミリーカーのすべて』に相当する本は存在しなかった(過去には存在したかもしれないが、Amazonの検索結果にはなかった)。検索で出てきたものはこれである。
あつまれ!じどうしゃ―ファミリーカー スポーツカー RVカー サイレンカー 働く車 ユニークカー (こども写真ひゃっか)
- 作者: 海老原美宜男
- 出版社/メーカー: 永岡書店
- 発売日: 2005/05
- Amazon.co.jpで詳細を見る
違う、そうじゃない。
試しに「コンパクトカー」で検索してみたら、『コンパクトカーのすべて』という本の存在は確認することができた。
やはりそうだ。「コンパクトカー欲しいな〜どれ買えばいいかな〜」と思った、車に強い執念がない人は『コンパクトカーのすべて』にたどり着くのである。しかしながら、なぜ『ファミリーカーのすべて』はないんだ。
ミニバンだった
ファミリカーに関する情報を得られないことに絶望した私1。しかし、ここでお告げを授かる、
「(私1・・・ミニバンです・・・ミニバンで検索するのです・・・)」。
そういえば、大きい車のことをバンというらしい。さらには、ミニバンというのもあってそれがいわゆる世間でいうファミリーカーらしい、という情報を私は持っていた。「らしい」というのは私1は車への執念がないのでその辺がよくわかっていないのだ。「バン」ってなんの「バン」だ。垢BANのバンか。
van バン 貨物を運搬する有蓋の自動車。一般には箱型。(広辞苑より)
困ったときに頼りになるのはやはり広辞苑である。大学時代、ウィキペディアを参考文献に使うなと何度も何度も指導された私1にとって、頼れるものは広辞苑である。
話を戻すと、箱型の車がバンというらしい。そしてミニなバンをミニバンというらしい。そしてそれはファミリーカーだ。Amazonで『ミニバン』で検索してみた。
あったのだ。『ミニバンのすべて』は存在したのである。
「ファミリーカー」で検索した私1をあざ笑い、『ミニバンのすべて』はそこに存在したのである。
私1のように「ファミリーカー」が欲しいと思った人は「ファミリーカー」というワードでは、いわゆる「ファミリーカー本」に辿りつけない状態にあったのだ。
ここで1つの疑問が湧く、私のように車に執念がない者は、ファミリーカー→ミニバンという変換を行い『ミニバンのすべて』という本にたどり着けるのであろうか。
私1の車の知識が少なすぎるのであろうか。世の中では「ファミリーカー」という言葉はもう死語なのだろうか。言われてみれば、「ファミリーカー」と「ミニバン」であれば、「ミニバン」の方がかっこよくて若者への訴求が強いかもしれない。
しかしながら、私1のようにファミリーカーが欲しい若者は「ファミリーカー」で検索するのだ。こういう私1のような購買層はそれなりに存在すると思うんだけども。
話は最後になってしまうが、ミニバンのLLクラスというのは、それはもやは「ミニバン」ではなく「バン」ではないのか(『ミニバンのすべて』をAmazonで試し読みできた。人気車種の紹介でミニバンがSSクラスからLLクラスまで分けられていた)。やはり車はよくわからない。