大学生の頃は、常に何かしらのことを考えていたように思う。
私の価値観のほとんどは大学で作られた。今だからわかるが10代半ばのときの私は、考えがすごく偏っていて自分の常識が世界の常識だと思っていた。他人を想像することがまるでできなかったのだ。
大学に入り、現実に接近する学問と私に関わってくれた人達のおかげで私の目から鱗がだいぶ落ちた。偏向で固められた体もずいぶんと楽になった。
私に関わってくれた人たちに私の目から鱗を落とす意図があったのかはわからないが、私の話を聞いて共感なり教育なりしてくれた。お互いに話すことでお互いに鱗を取っていたのだろう。
考えたことを記録に残せ。
大学の頃にいろいろ考えていて、ありがちでチャーミングな人生の命題それぞれにも、自分なりの答えがいくつか出た。人生の命題など、自分が納得いく回答が出せればそれでいいのだ。
大学を卒業し、就職してからもう5年経った。就職してからは、チャーミングな人生の命題を考える暇などなく、思考は無機質な命題に奪われてしまう。
一番残念なことは、自分が出した答えの幾つかを忘れてしまったことだ。記録しておけばよかった。そのときはmixiが流行っていたのだが、mixiにそういうこと書いてもキワモノ扱いされるのであまり書かなかった。
「今この瞬間を書き残そう」
「はてなブログに書き残そう」
はてなブログ(当時で言えばはてなダイアリー)とは大学の頃に出会いたかった。あの瞬間に考えていたことを書き残しておけばよかった。はてなブログは渦巻く思考を書くのに向いている、そう漠然と思った。
はてなブログが好きだよ。
今週のお題特別編「好きなブログ・おすすめのブログ」 #はてなブログ は3周年