自分が就職活動の経験から得た知識を、2つのコラムにまとめました。
目次
コラム①海外の企業と比べて、日本の企業に足りないことは?
日本の企業に足りないことは?
入社試験の面接の最後に、面接官(人事部所属)から「海外の企業と比べて、日本の企業に足りないことは?」と聞かれた。
私は「ワーク・ライフ・バランスです」と答えた。
続けて、「日本人は働き過ぎで〜なんたらなんたら〜」とか話した。「ワーク・ライフ・バランス」という回答を伝えたその瞬間から、私の頭は「やっちゃった」という思いで埋まった。就活で「ワーク・ライフ・バランス」は禁止ワードだと思ってたからだ。しかし、大学で労働問題をいろいろ勉強していた私は、禁止ワードだと理解していて「ワーク・ライフ・バランス」と発してしまった。
「ワーク・ライフ・バランス」って言っちゃった+熱弁しちゃったのだが、面接官の人事部の方はすごく私の話に乗っかってきた。面接官は私の意見に同調してくれ、面接は終わった。
私は嬉しかった。面接で「ワーク・ライフ・バランス」という単語を使ったにも関わらず、面接の手応えが十分にあったからだ。
この会社はすごい、「ワーク・ライフ・バランス」の考えが根付いている。
志望度は跳ね上がった。
面接に合格!
後日、合格の通知を頂く。その通知は「面接では同調してくれたけど『ワーク・ライフ・バランスが足りない』なんていう学生を採用するか?」という私の欺瞞を払拭した。その後、最終面接も合格し、入社した。私は希望にあふれて入社式を迎えた。
入社してから見える景色
そして、4年の年月が流れる。2014年。
私は過重労働に強いられている。人事部と開発現場は違うんですよ。人事部は経験したことないけど、人事部と開発現場では何もかもが違うんでしょう。それが学生にはわからんのですよ。
もうまぢ無理・・・人事部への配置転換懇願しよ・・・。
コラム②就職活動で自分の能力を面接官に伝える最強のブキは「資格」
就活時、自分の能力を伝えるための1番いい手段は資格だ。
私は自分がそこそこ頭がいいことを知っていた*1が、就活のときにそれを面接官に全然伝えられなかった。「この人は頭がいいな」と感じるのは、専ら日常のふとしたことからだ。知性や人徳の深さ、思慮深いその見目、学・教養の深さ、鮮明な眼差し、未来を見据える姿、真っ当な倫理観がある人は日常生活にそれが溢れ出るものだ。しかし、就活で面接官にそれを伝えるのは難しい。
ではどうやって伝えるか、「資格」だ。資格は裏切らない。資格は見捨てない。第三者からの「ある行為を行うために必要若しくは相応しいとされる地位や立場*2」の認定は、試験官に伝わる。資格おのおのの出題範囲を隈無く理解し、合格目安の勉強時間を類い稀なる集中で消化したことを試験官は認めざるを得ない。
私自信、就活はぼろぼろだった。エントリーシート100社ぐらいだして、面接30社ぐらい受けた。不採用の通知は専らメールだ。なぜ、なぜ採用しないのか。こんなに優秀な人材がここにいるのに、なぜ。怒りすら感じる。しかし、それは自身の無能さの裏返しである。当たり前だ、受験者が優秀かどうかなど面接では伝わらない。伝わるのは緊張だけだ。面接中の私の隣にかわいこちゃんがいて2人とも同じ能力に見えたら、こんな見窄らしい私より、かわいこちゃんを採用する。私が面接官でもかわいこちゃんを採る。だってそうだ、職場にかわいこちゃんが1人いるだけで、成果・精神両方の高揚を期待できる。勤め人であれば自明の理だ。加えて、職場結婚の可能性も広がる。職場結婚なんてした日にゃ、退職リスクなんてもう感じない、社員の退職が怖くない。会社員は出会いがないのだ。話が逸れた。
面接官に自身の優秀さを伝えるためには、第三者の認定が一番いい。志願者が「私は優秀です」と言っても信憑性はない*3。アピールするポイントの1つに「資格」があれば、奇をてらった回答も必要なくなる。新入社員に個性など不要だ、それに気づくのも私は遅かった。「資格」だ。そう、「資格」だ。個性は要らない。私が優秀なことは決して言葉では伝わらない*4。
とか就活したときすげー感じたけど、大した資格とってないなー\(^o^)/
入社して4年、応用技術者はとったな。応用とれたのはなかなかよかった。しかしなんというかパンチのあるやつがない。資格と就職が直結するものがない。俺は4年もの間、何をしていたんだ。同期でもやってる人はやってんだよな。すごい。パンチのある資格とってんだよ。すごい。尊敬。人間の底にある情熱を感じる。
社労士欲しいです(^q^)