書いた人：30代後半男性
編集した人：あしみのしゅな（ブログ管理人）
警備員バイトは楽か?!
そのバイトは、普通に求人情報誌で見つけました。
当時、職がなかった私は、とりあえず現金を手にしないと明日の食事さえ困ってしまうような状況だったのです。
その求人情報誌には『現金即日払い可能』という当時の私にとっては神のような一文でした。
その仕事とは、警備員です。
警備員、というと皆さん『危険・きつい・汚い』といういわゆる3Kだと思われるかもしれません。
確かに現場によってはそのような場所もあるでしょう。
しかし私の経験した現場は非常に楽でした。
警備員のアルバイトは様々な工事現場に行き、文字通り警備をすることです。
それは車を誘導したり、あるいは歩行者を安全に通したり、と内容は様々です。
その中で私が経験した楽な現場が2つあります。
１つ目の現場は、とある商店街のアーケード取り壊し現場です。
この現場の楽だったところは、工事が深夜に行われ、重機を使ってアーケードの屋根を取り壊す際、歩行者がけがをしないよう注意・誘導するという内容でした。
…ですが、何度も書きますが、深夜の商店街ですよ？
人なんて通るわけがありません。
そのアーケードは飲み屋さんなどがあるわけでもなく、昼間主婦の方が買い物に来てにぎわっているような本当の商店街です。
そんな商店街の深夜1時。人なんて通るわけがありません。
歩行者の誘導以外は指示されていなかったため、とにかく8時間立っているだけでした。
1日目はやることが無さ過ぎて逆に8時間立っているだけの状態が辛かったのですが、2日目には慣れてきて原稿のネタを考えたり、鼻歌を歌ったりして時間をつぶしていました。
20日間の工事期間のうち、歩行者は酔っ払い2人だけでした。
勿論深夜でしたので、8時間立っているだけで深夜手当込で日当15000円近くになりました。
おかげでしばらく食べる物には困りませんでした。
2つ目の楽な現場は引っ越しの警備です。
引っ越し業者の方が新居に荷物を運び終えるまで車と歩行者を警備する、という内容です。
ただ、新居ですよ？いわゆる私有地です。
人、車、来るわけがありません！
先ほどの商店街以上に人が来ない現場です。
はい、もちろん立っているだけ。
引っ越し業者の方は重いものをもって非常に辛そうでしたが、私はただ立っているだけ…逆に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
暇なら手伝えよ！と思った方もいらっしゃると思いますが、いくら暇でも引っ越し業者さんを手伝ってはいけないんです。
警備会社と引っ越し会社、お互いの会社の契約違反になります。
引っ越しは4時間程度で終わりましたが、8時間契約なので実働4時間で1日分もらえました。
単発でしたが、こんな仕事毎日あったら天国ですね。
このバイトの辛かった点ですが、現場によっては、3Kです。
ある現場では夜の国道で居眠り運転の車が私めがけて突っ込んできました。
幸い早めに挙動がおかしいことに気づいて横に飛んで助かりましたが、反応が遅れたら多分死んでました。
ある現場では監督が常にキレていて、立っているだけなのに一日中怒らました。
（こう書くと仕事してないみたいですが、警備員ですから立っている、これが仕事です。）
ある現場では8月、日陰のない気温40度近い炎天下で8時間立っているだけ。
体力的には楽でしたが、熱中症で死にかけました。
ある現場ではトラックの運ちゃんにキレられ危うく警察沙汰に…などなど、運が悪いと非常にきついバイトに早変わりします。
警備員バイトは効率よく稼げる!!
このバイトをして良かったこと。
1つは単発バイトとしては高額なこと。
だいたい1日8000円～15000円くらいになります。
天気によっては休みになってしまうので、本業としてはちょっと厳しいですが、アルバイトとしては効率は悪くないと思います。
もう1つは上記にも書きましたが、仕事中ぼーっとしてい時間が長いため、いろいろな考え事ができるという点です。
小説のネタを考えたり、資格の勉強を頭の中で反芻したり、とにかく考え事が好きな方には非常におすすめできるアルバイトです。
とにかく『現場運』がないと3Kなアルバイトですが、運が良ければ楽なことこの上ないアルバイトです。
色々な人と接する機会もありますし、人生勉強だと思って一度やってみてはいかがでしょうか。
