人のブログ記事を添削してみた!の第5弾です!
当企画の内容はこちら↓ 5月6日に初めて募集してから、追加でちょこちょこ募集してました!そして今回は第5弾!
ブログ記事を「正しい日本語、読みやすい文章」という視点で私に直してもらって私に猛烈にディスられたい人がいたら、連絡ください。私のブログで公開で添削します。直してディスります。文字数多すぎると大変なので1,200字以内で。先着2名(応募状況によって変わる場合あり)。
— あしみの しゅな (@schnein) 2016年5月6日
もう第5弾か・・・。開けてみたら人気ブログの人ばっかりだった!人気ブログは文章が読みやすいから人気ブログなんだよ!!添削要らないんじゃね?(と言いながらもめちゃくちゃ添削した)
※過去の添削結果はこちら!
第5弾はどいつだ~い
今回の依頼者も人気ブログの人で、文章はやっぱり読みやすかったよ!
その文章にあえて切り込んでいくスタイルでやっています。
そもそも「猛烈にディスる」前提で募集しているので、今回はそこそこディスってます。
第5弾はどいつだぁ?!こいつだぁ!!
地味主婦?いやいやとんでもない!はてな女子界のキラキラの頂点にして最初は読書ブログだったけどそんなの関係ねぇ!!「小野の人生はミステリー」!!
みどりの小野だぁ!!
参考①:今さらですが自己紹介! - おのにち
参考②:地味な主婦はキラキラ女子になれるのか?ツイッターで詐称してみた - おのにち
添削者コメント
- 自分の文章を棚に上げて人の文章添削するの楽しい。
- 添削希望記事、「面白記事」と「まじめ記事」の両方を提示されたので、「まじめ記事」にしました。これです→スノーボード、Green Day、左足のスイッチ。 - おのにち
- 添削結果の書き方・まとめ方が毎回違っているのでそろそろ、書き手読み手に優しい方式で統一したい・・・。まだ模索しそうだけど。
- 優しくていい文章ですね。情景が浮かんで安らぐ感じの記事。
- 例によって添削者である私は途中で力尽きています。
それでは添削結果いってみよう!!
原文の引用+修正箇所を箇条書き しています。
添削結果
ラジオからグリーン・デイのバスケットケースが流れてきて、皿を洗う手が止まった。
懐かしいメロディにあの頃の景色が浮かんできた。
昔聞いた音楽は思い出と密接に結びついていて面白い。
- 作品名には『』をつけるべき。作品名だとわかる※。「バスケットケースってなんだ・・・?」となってしまうのを防げる。※わかる人にはわかる。
- 「『バスケットケース』は1994年の曲だ。」を入れるとあなたの状況がよりよくわかる。
1995年から2005年の10年間、特に最初の5年はシーズン中の休日ほとんど全てをスノーボードに費やしていた。
最初は当時付き合っていた彼氏に誘われて、つき合いで行っただけだった。
一回目はまるで滑れなかった。私も、始めたばかりの彼氏も、一緒に行った友人たちもみんな生まれたての小鹿のよう。
みんな初心者。
それがスノーボードを始めるきっかけだった。
- 「スノーボード」という言葉を出してから「シーズン」という言葉を出した方が、「シーズン」の意味がダイレクトに伝わる。いきなり「シーズン」と言われると、なんのことなのかピンとこない。→そもそも「シーズン」って言葉をわざわざ使わなくてよい。
→「1995年から2005年の冬は、ほとんどすべてをスノーボードに費やしていた。」 - 上記の「ほとんどすべてを」をもっと具体的に書くと、よりスノボへのハマり具合がわかる。「ほとんどすべての休日を」とか「仕事の無い日は全部」とか「日常のすべてを」とか。
- 全て→すべて 最近はこの類の漢字はひらがなで書くのが主流。「~~した時 →「~~したとき」のように。
- 「最初の5年は」→特別必要な情報ではないので削ってシンプルにする。
- 「最初」と「一回目」が混在していて気持ち悪い。
- 1995~2005 →11年間じゃねーか! 冬だけカウントしている? それにしたって素直に考えたら11年だろ。
- そのまま読むと「スノーボードを始めるきっかけ=みんな初心者」になってしまう。基本的に指示語はその直前の語を指す。
というか、少し前の「最初は~」でスノーボードを始めるきっかけが語られているので、この最後の一文は不要。
私は小学生の頃から運動が苦手だった。
不器用なこともあったが、一番辛いのがマラソンのような有酸素運動を行うと目の前が白黒してくること。私はずっと自分のことを体力も根性も無い奴だと思っていた。
こんなに苦しいのになぜみんなは話しながら走れるのか、不思議だった。
私が運動をサボっているせいかも知れない、とこっそり走ったりもしたがすぐフラフラになる始末だった。
- ×不器用なこと → ○不器用なとこ
- 「不器用なこともあったが、一番辛いのがマラソンのような有酸素運動を行うと目の前が白黒してくること。」
→不器用なことと貧血って関係あるか?+がたがたして読みにくい。
→「特に、マラソンのような有酸素運動が苦手だった。長時間運動していると、目の前が白黒してきて辛かった」 - 「~せいかも知れない、とこっそり走ったりもしたが~」
・「とこっそり」という単語に見える。
・「知れない」→ひらがながよい。
・「走ったりも」→「も」とあるけど「走る」しか出てきてないので「も」は不要。無駄に複数を連想させなくてよい。
→「~せいかもしれないと思って、こっそり走ったりしたが~」
真相が分かったのは高校入学時の健康診断。
私は重度の貧血だった。
その時初めてみんなは走っても目の前が白黒したり、息切れで死にそうにならないのだ、という事を知った。(A)高校になって鉄剤を飲むようになったらマラソンは少し楽になったけれど、運動が苦手という意識は変わらないままだった。
(B)成長期を過ぎたら貧血はすっかり良くなり、立ち仕事をする内に体力もついて逞しくなった。でもその頃もスポーツは嫌いなまま。
(C)学生時代体力が無さ過ぎて、下手すぎてさんざん笑われた記憶がなかなか消えなかったのだ。
(D)今は下手くそでも楽しければいいじゃないか、と思うのだがあの頃はまだ自意識が捨てられなかったんだと思う。
((A)(B)(C)(D)は添削者記載)
- 書き手の好みもあるけどやはりひらがながよい
「分かった」→「わかった」、「その時」→「そのとき」 - 「こんなに苦しいのになぜみんなは話しながら走れるのか、不思議だった。」と「その時初めてみんなは走っても目の前が白黒したり、息切れで死にそうにならないのだ、という事を知った。」が若干矛盾している。
小学生のときに「息切れで死にそうにならない同級生」を認識しているから。 - 高校の健康診断で初めて知ったことは「みんなは走っても目の前が白黒したり、息切れで死にそうにならないのだ、という事」ではなく「私がマラソンのときにものすごくつらい原因=重度の貧血」ということでは?
- 「高校になって」
建物になったの?
→「高校生になって」
高校生になったことは、薬を飲み始めることの直接原因ではない。
→「原因が貧血だとわかって」 - 「成長期を過ぎたら」の成長期っていつだ?「立ち仕事」って大学のバイト?
→「高校○年生になるころには」とすると具体的でよくわかる。 - 「学生時代体力が無さ過ぎて、下手すぎてさんざん笑われた記憶がなかなか消えなかったのだ。」
→これってどの時代の私目線の話?現在の私?よくわからない。
ABCDをちゃんと時系列順に書いてないからわかりにくい。本当はA→C→B→Dの順だよね?
私が20歳になった頃、スノーボードはちょうど「流行りはじめ」だった。
みんな下手くそ。出来なくて当たり前。そんな状況のおかげで、私にもハードルが低く感じられた。
ほんの一歩、皆より早く立てたり曲がれたりしたことが自信に繋がって、私は休みのたびにスキー場に通うようになった。
最初は彼氏や友達と。
その内一人で早朝から通うようになった。
助手席を倒してボードを積んだら誰も乗れなくなる、小さなトゥディで恐る恐る山道を登った。
- このブロックから主題に入るのだが、入る前の話の時系列がぐちゃぐちゃ。
「導入文」→「20歳のころ」→「小学生のころ」→「高校のころ」→「20歳のころ」という流れになっている。
素直に「導入文(懐かしいメロディ)」→「小学生(運動つらい)」→「高校生(貧血だったよ)」→「20歳(スノボ!)」と話しを進めないとわかりにくい。
~この辺から添削者疲労息切れ~
- 「出来なくて」→「できなくて」、「その内」→「そのうち」
- 「誰も乗れなくなる、小さなトゥディで」
→「誰も乗れなくなる小さなトゥディで、」
誰ものれなくなるのは車なので「、」不要。 - 画像の出典載せるならジャンプできるようにすればいいのでは…?
(個人的には気になった
朝7時、日が差し始めたばかりのスキー場が好きだった。
リフトもまだ人がまばらで、前の晩に雪が降った日は固く締まったコースの上に薄い粉雪が積もって、柔らかな絨毯のようで。
冬の空気は澄んでいて山頂からは遥か遠くが見える。
風は冷たいけれど日は暖かい。
- 「リフトもまだ人が」→「リフトはまだ人が」
私もよくやっちゃうんだけど、ここは「は」でしょ。「も」を使われると他の何かを連想してしまう。 - 「積もって、柔らかな絨毯のようで。」
→「積もって、柔らかな絨毯のようで好きだった。」
ここで改めて「好きだった」と入れると「好き度」が伝わっていい感じ。
右足の金具を止めて、軽くジャンプして向きを変える。
スタンスは左足が前。
板の先は斜面から少しだけ浮いている。
足を踏み込む、その一瞬がたまらなく好きだった。左足の下に見えないスイッチがあるような気がした。
ぐっと踏み込むとスイッチは押され、私を放出してくれる。いつもそんな気分で滑り出していた。
あの頃スキー場のスピーカ―から流れていたのはいつもメロコア。
- 「スタンスは左足が前。」→「私のスタンスは左足が前。」
さぼらないで主語ちゃんと書く。 - 素敵な文章ですね。
・・添削はここで終わっている・・・・力尽きたようだ・・・