持っているスーツがくたびれてきたので、久しぶりに新しいスーツを買った。
俺氏スーツを買う(4年振り7着目
— (あしみの)しゅな (@schnein) 2016年2月20日
スーツはオーダーがいいですね。サイズが合ってないスーツはすごくかっこ悪い。スーツは地域の百貨店で買いました。
スーツの生地を決めたらスーツのデザインを決めます。ボタンの数いくつにする?とか。店員と話しながら各パーツのデザインを決めるんですが、そのときに店員の質問が3パターンあったんですよね。
- ◯は☓でいいですよね?
- AとBのどっちがいいですか?
- ◯はどうしますか?
の3つです。それぞれの質問で店員(百貨店でオーダースーツの店員をやっているのでスーツには詳しい、そしてスーツの着こなしがかっこいい、スーツは俺に任せろというオーラを感じる)の気持ちが垣間見られました。
「◯は☓でいいですよね?」というのは「これに決まってるだろ、これ以外は変人( ˙-˙ )」という空気を感じました。
「AとBのどちらにしますか?」というのは「ここは個人の好み、スーツをオーダーする楽しみはここだ!」という空気を感じました。
「◯はどうしますか?」というのは「ここはどうしてもデジタルな尺度では測れない。己のセンスを見せつけてくれ!」という空気を感じました。
私はサイズがぴったりならいいやと思っていたので細かいデザインに大したこだわりはなかったです。なので「◯は☓でいいですよね?」と説明されると非常に楽でした。一方、「どちらにしますか?」「どうしますか?」は細かいこだわりが無い私にとっては即答できない質問で、店員にいろいろ聞いて決めました。
それにしても、デザインを決める際の質問の切り出し方が3種類あって面白かったので、それぞれどのパーツに対して質問されたかをまとめました。
◯は☓でいいですよね?
・細さ
店員「お客様はお若いので細めに作りますね」
僕「はい」
若い人は細めのスーツにしましょう。
・襟の形
店「襟の形は普通のでいいですよね?」
僕「はい普通ので」(「普通の」と「上向きに尖った襟」から選べた)
あなたに合ったオーダースーツ|東京・銀座のオーダースーツ店【ガーベル】
普通は普通の襟を選ぶんだぞというオーラを感じた。
・上着の形
店「2つボタンの普通のやつでいいですか?」
僕「はい普通ので」
こちらも、普通は2つボタンのスーツを選ぶんだぞというオーラを感じた。
・パンツの後ろのポケットのフラップ
店「後ろのポケットはフラップは無い方がいいですよね?」
僕「はい、無い方がいいです」
こちらも「無し」前提。
・袖のボタン
店「(サンプルを見せて)袖のボタンはこれでいいですか?」
僕「ボタンが重なるやつもありますよね?(ボタンが重なっている方がかっこいいと思っていた)」
店「重ねボタンもありますね。重ねないのが普通ですね」
僕「(まじか普通最高だな)普通ので。」
「普通」は「かっこいい」に勝てない。「普通」つよい。
AとBどっちがいいですか?
・上着のポケット
店「上着のポケットは斜めにします?まっすぐなやつにします?」
僕「(どっちでもいいな…この人のスーツは斜めだから斜めにしよう)斜めで」
選択肢を与えられるパターン。店員のスーツの着こなしがかっこよく見えたので、その人のスーツと同じにした。
・パンツのポケット
店「パンツのポケットは斜めに付けます?まっすぐに付けます?」
僕「まっすぐで!(まっすぐの方がズボンのシルエットが綺麗に見えるってネットで見た!!!)」
パンツのポケットの種類 より
私のこだわりはここだ!!
・裏地
店「裏地全部入れます?背中抜きます?」
僕「春夏用なので抜いてください」
春夏用をオールシーズンで着る派です。
◯はどうしますか?
パンツの裾の長さ
店「パンツの裾の長さはどうしますか?」
僕「どうしましょうか…(どうしたらいいでしょうか…)」
店「お客様はお若いので短めがいいですかねえ」
僕「(店員を見て)あなたのスーツは長めなんですか?」
店「私ですか?私はもういい年なので長めにしています。若いときはもっと短かったですね。短い方がかっこいいですよ。」
僕「短めでお願いします。」
すごくざっくりした質問をされてしまって困る。突然フリートークをするように言われたときのような困惑に襲われる。中年は裾が短いとカッコ悪いということを学んだ(百貨店の店員調べ)。
店員によってオーダースーツの注文の受け方は違うと思いますが、今回私が注文した店員はこんな感じでした。細かく全部を客に選択させるよりは、ある程度絞って選択肢を提示してくれたので非常によかったです。
そういうわけで質問の仕方が3種類あって面白かったという話でした。わかったことは、回答に制限がなかった質問は「パンツの裾の長さ」だけだったということ。つまり、スーツで1番自由な箇所はパンツの裾であるということです。パンツの裾に終わりなきロマンを感じますね。パンツの裾、個性が現れる場所なので気を遣いましょうね。