赤ちゃんに対して「ほら〜ワンワンだよ〜」と幼児語を使っている人を見て、「ワンワンw犬って言えよ犬ってw」とか思ってた私ですが、子供が産まれまして我が子には「ほら〜ワンワンだよ〜(はぁと)」と言っています。
幼児語の是非
「ワンワン」は「犬」の幼児語です。幼児語は「あんよ」とか「まんま」とか他にもいっぱいあります。
赤ちゃんに幼児語使ってるのを見て、幼児語使わない方が知能の発達が早いんじゃないか?とか思った時期もありますが、今ではそんなことないんだろうなあと思っています。
おそらく日本人のほとんどは赤ちゃんのときに幼児語をむちゃくちゃ耳にしてるし、例えばノーベル賞を取るような学者だって幼児語まみれの幼児期を過ごしてきたのだろうな、関係ないんだろうなと推測しております。
あと、「犬」と「ワンワン」だと「幼児語w」って感じますが、「犬」と「dog」だと「英語教育」だと感じてしまいます。1つの物を複数の言葉(言語)で表しているわけですから、「犬」と「ワンワン」だって立派な英才教育かもしれませんね。
あと、大人で幼児語使う人はいません。ポロッと「今日のまんま何にする?」言ってしまった、隠してるけどつい油断して幼児語が出てしまったみたいな場面にも出くわしたことがないです。幼児語を耳にして育っても大人は幼児語を使いません。大人はすごい。赤ちゃんに幼児語を使っても大丈夫。
家族の呼称と犬の呼称
家族というのは不思議なもので、赤ちゃんが産まれると、私の「お母さん」は「おばあちゃん」になります。私から見たら「お母さん」でこれからも「お母さん」なのに、赤ちゃんから見た家族の呼称を使って「おばあちゃん」と呼びます。
赤ちゃんからしたら「私のお母さん」と「私のお母さんが『お母さん』って呼んでる人」がいたらたぶん混乱しちゃうからね。そこまで考えて「おばあちゃん」って呼んでないだろうけど。
子供が「お母さんがおばあちゃんと呼んでいる人は、お母さんから見たらお母さんなんだなあ」ってわかったら、またひとつ大人に近づくわけですね。
犬で言えば、「犬(基本形)」と「ワンワン(幼児語)」と「dog(英語)」がありまして、さながらトリリンガル(3言語話者)の教育をウケている訳です。幼児語も馬鹿にできないものです。
第4のワンワン
「犬」と「ワンワン」の違いを認め、「ワンワン」を卒業することで人は大人に近づきます。 ところで、「犬」「ワンワン」「dog」と来たらもう1つの「ワンワン」を忘れてはいけません。こいつです▼
NHK教育の「いないいないばぁ!」に出てくる犬のキャラクターです。
いないいないばあっ! - キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル
「犬(基本形)」「ワンワン(幼児語)」「dog(犬)」と来て、第4のワンワンこと、「ワンワン(キャラクター)」です。
これは大変ですね、散歩してて「ワンワン」がいたんだけど、テレビにはわけわからん生物の「ワンワン」がいます。「ワンワン」は言葉を話すし、もしかしたら「ワンワン」は「犬」という存在を認識していて「ワンワン」が「犬」と戯れるエピソードもあるかもしれませんね(番組を見てないので詳しくはわからない)。その辺の「ワンワン」はワンワンしか言いません。「犬」と「ワンワン」を「柴犬」と「チワワ」みたいな感覚で赤ちゃんは見ているのでしょうか。気になりますね、たぶん違う気がしますね。
テレビの「ワンワン」は「犬」で「dog」で鳴き声がワンワンな「犬」の「ワンワン」で「dog」な訳ですから、言葉を学んでいる段階の赤ちゃんにとって訳がわからなくならないのでしょうか。たぶん訳がわからないのでしょう。
でも大丈夫、私はもうすぐ30ですが、しっかりと4つのワンワンの差を認識しています。安心してください、父は大人です。大人になればわかります。