減塩という大義名分がこの世に勃興して数十年が経ちました。かくいう私も8年前の健康診断で「血圧が高めだから気をつけましょう(経過観察)」という啓示(けいじ)を受け、この世の減塩生活に誘(いざな)われました。私が耳にした話では、高血圧の原因の1つは「塩分のとりすぎ」だそうです。高血圧の原因は塩分、これは広く知れ渡っている情報のようで、その信憑性は高いようでした。
そういうわけで高血圧予備軍から脱出するために10代から減塩生活を開始いたしました。10代で高血圧予備軍になるとは思ってもいませんでした。
何事も費用対効果に重きを置く私ですから、一番効率のよい減塩方法は何か?と考えました。真っ先に思い浮かんだものは「醤油・ソース・ドレッシング」等の削減です。食事の塩分の大半は、テーブル上の醤油やソース、ドレッシングの類だということです。なるほど醤油やソースが塩分の塊であることは容易に想像がつきます。それ入れた容器をテーブルの上に置き、毎日食事に「追い塩分」をしていたわけです。
そういうわけで、私はなるべく醤油やソースを避ける(自ら食事に追加しない)生活を始めました。するとどうでしょう、周辺の人間が私を食通扱いしだしたのです。
寿司
多くの人は、寿司に当たり前に醤油をつけて食べます。私もその内の1人でした。しかし、高血圧予備軍を脱出するために脱醤油をした私ですから、寿司は醤油なしで食べます。醤油皿に醤油を注ぐことすらしません。
その姿を見た私の友人は「あれ?醤油つけないの?」と聞いてきます。寿司を醤油なしで食べる人間を目にすると、人間は「あれ?醤油つけないの?」と聞かずにはいられません。生まれ持った本能からでしょうか。
私はこう答えます「醤油なしでも美味しいよ」。私がそう答えた瞬間、友人は脳天を突かれたような顔をしていました。醤油なしで寿司を食う人間を始めてみた挙句、「醤油なしでも美味しいよ」という理由を添えられたのです。想像を超えた世界、現実は蚊帳の外です。違和を受け入れることができません。
そう、私は寿司を醤油なしで食べるグルメっ子なのです。寿司は「ネタを下にしてネタを舌に乗せるようにして食べる」のがイケてる食べ方だそうです(TVショーで見た!)。醤油をいう膜を取り払い、今こそ「ネタ」を「舌」に直接RIDE-ONするのです。
焼き肉
焼き肉も例外ではありません。いい具合に焼けた肉にタレ・塩を付けずに食べた私を、友人はこう聞かずにはいられません「あれ?タレか塩つけないの?」。私はこう答えます「タレも塩もなくても美味しいよ」。友人にとっては晴天の霹靂、そう、たれ・塩なしの焼き肉は彼の世界に存在しなかったのです。高血圧予備軍と認定された私だからこそ見える世界。素の焼き肉です。肉本来の味をダイレクトに感じることができて美味(びみ)です。焼き網から口までダイレクトに肉を誘導するのがコツです。なお、タレ・塩への憧れはレモンにぶつけましょう。
お好み焼き
寿司→醤油、焼き肉→タレ・塩いう凝り固まった既成概念を払拭した私でも、お好み焼き→ソース+マヨネーズは避けることができませんでした。お好み焼きにはソースとマヨネーズを付けます、お好み焼き屋さんのテーブルに置いてある容器は出る穴が一列に複数ついており、素人でも簡単にソースで網目状の模様を描けます。
友人はこう聞かずにはいられません「お前ソースかけるの上手だな」。そう、私はお好み焼きにソースとマヨネーズで網目状に模様を描くのが得意なのです。高血圧になる人間は、細かい作業が得意なのかもしれません。
私はこう答えます、「そうだろ」。
醤油なしの寿司、タレ・塩無しの焼き肉を受け入れることができた私ですが、お好み焼きからソース+マヨネーズを奪い去ることはできませんでした。つまり、お好み焼きというのはソース+マヨネーズがメインの食べ物なのかもしれません。
お好み焼きを馬鹿にしているわけではありませんが。
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