上記の記事に「物ではなく気持ちを受け取りましょう」的なコメントをもらって、私が考えたことを書きます。
プレゼントで貰うものの分解
プレゼントで受け取るものを分解すると3つになると思うんですよ。
①祝意そのもの
祝意とは「祝う気持(by広辞苑)」。まずこれですね、いわゆる「気持ち」そのもの。
②プレゼントを用意してくれたことへの喜び
祝意は一般的にプレゼントが添えられます。「プレゼントを用意してくれたこと」自体が、プレゼントをもらう側は嬉しいです。ラッピングされたプレゼントを渡された瞬間、プレゼントの中身がわからないのに嬉しいのは「プレゼントを用意してくれたこと」が嬉しいからです。なんてったって、そのプレゼントには大きな祝意がありますから。
③プレゼントそのもの
金品・物品が手に入ったので嬉しい。
③の重要性
頂いたコメントには「気持ち」と「物」という表現がありますが、当てはめると①②は「気持ち」で、③は「物」になります。
私が書いた もらって嬉しくない出産祝ベスト3 の中で、たんぽぽコーヒーはその内捨てると書きました。なので、残念ながらこの場合③はゴミになります。
それでプレゼントをもらって③が嬉しいもの、役立つもの、食べられるものだったら最高に素晴らしいです。でももし③がゴミだったら、プレゼントをもらった人が罪悪感にさらされてしまうのでよくない。
嬉しいプレゼントでもらうもの
- ①祝意→嬉しい!
- ②プレゼントを用意してくれたことへの喜び→嬉しい!
- ③金品・物品→嬉しい!
嬉しいプレゼントをもらったら最高です。もらったプレゼントを使うときに、プレゼントを用意してくれた人の祝意が蘇って幸福感に包まれます。すばらしい、最高だ。
嬉しいプレゼントでもらうものに追加!
- ④プレゼントを使うときに蘇る祝意、感謝感動→幸福感!
嬉しくないプレゼントでもらうもの
- ①祝意→嬉しい!
- ②プレゼントを用意してくれたことへの喜び→嬉しい!
- ③ゴミ→嬉しくない…
( 注:もし③がゴミで嬉しくなくても、①②に対しては嬉しい・感謝しているという前提で話を進めます)
たんぽぽコーヒーは、家の棚に片づけられています。まずいのでもう飲むことはありません。プレゼントをしてくれた相手の気持ちのためにまずいお茶を毎日苦しんで飲んだ方がいいのか、いやそんなことはない、相手だって自分があげたもので苦しんで欲しいとは思っていない。申し訳ない、これからもずっと飲まないから捨てよう。でもありがとう。気持ち(①②)が嬉しいんだ。感謝感謝、本当に感謝しているよ。でも捨てるの申し訳ないなあ・・・。どうしよう。ずっとこのまま取っておいてもなあ・・・。まあまた今度考えるか・・・。(数ヶ月後)ああ、まだたんぽぽコーヒー捨ててなかった、どうしよう・・・。(数ヶ月後)よし、もう捨てよう!よし捨てたぞ!ごめんなさいごめんなさい・・・。(こういうことを考える度にプレゼントをくれた人への印象が、どうしても少なからず悪く下がっていく)
嬉しくないプレゼントでもらうものに追加!
- ④ゴミ(プレゼント)を処分する罪悪感→ストレス…
相手がもらって嬉しいものをあげる重要性
「プレゼントは気持ちが大事」とかいうことに甘えないで、本当に相手が喜ぶものをあげることって人間関係においてかなり重要だ。迷ったら相手に聞くのが一番いい(もしくは現金)。嬉しくないプレゼントは、管理や処分に困って相手にストレスを与える。プレゼントをあげる人が相手のストレスを考慮しないならば、プレゼントは善意の押し付けになってしまう。形に残る③がジワジワゆっくりと①と②の価値を下げてくるんだよ。
おわり