血液型性格診断は一般に科学的根拠はないと言われている。
1.バーナム効果
占いや血液型による性格診断など、だれにでも該当するような曖昧で一般的な性格に関する説明を、まさに自分のことだと思いこんでしまうこと。
「〜〜な面も持ってます 」なんて言われたら、「あ〜私そういう面もあるかも〜」って思ってしまいます。A型の人が「B型本にA型本のカバーをかけた本」の内容を読んでも「やっぱりA型はこうだよね!当たってる!」ってなります。血液型に関係無く多くの人に普遍的に当てはまる内容を、自身の血液型特異なことと考えてしまう。
2.確証バイアス
自分の願望や信念を裏付ける情報を重視・選択し、これに反証する情報を軽視・排除する心的傾向。
血液型の本を読んで「(A型は○○です。)へーこれは私当てはまらないな、こういうこともあるよねー。(A型は△△です。)うわーすごーいこれ私すごい当てはまる!血液型性格診断ってやっぱりあたるんだ〜すごいすごい!」ってなってしまう。
血液型性格診断はエンターテイメントだ
血液型性格診断やら血液型占いは科学的根拠はないです。でも、多くの人に受け入れられています。朝のニュースで毎日やっているからでしょうか?あれは根拠のない嘘です。エンターテイメントです。エンターテイメントだとわかっていても、テレビの占い見ちゃうと「そうか今日はこんな日か」って一瞬思ってしまう自分もいます。でもいいのです。エンターテイメントだから、エンターテイメントを楽しむ人にいちゃもんを付けるのはよくない。
例えば、ミッキーマウスはエンターテイメントです。あんなネズミは実在しません。中に労働者が入ってる着ぐるみです。でも着ぐるみではないのです、ミッキーマウスなのです。ディズニーランドでミッキーマウスを見て「あれは着ぐるみだ」と思うことのなにが楽しいのでしょうか、何の意味があるのか。あれはミッキーマウスでいいじゃないですか。あれはミッキーマウスなんですよ。夢・希望・喜びを与えてくださるミッキーマウスなんですよ。
しかし、稀にそのエンターテイメントを心から信じている人がいる。ミッキーマウスに関しては、エンターテイメントを楽しんだ後、大体の人が「ミッキーマウスは架空の存在であること」を理解できます。しかし、血液型は質が悪い。たまに本気で本能的に心から信じている人がいる。信じているぐらいならいいが、その素晴らしさを他人に説いてくる。悲しい。
自分の科学観に基づいて冷静に判断すれば、血液型で性格が変わるなんて起こりえないor起こりそうにない と考えられないのだ(霊感系にもそういう人がいる)。血だよ?お前の科学観では血が性格に影響を及ぼすのか?そういう人は「科学観が乏しい・判断能力ない」って思ってしまう*1。
でもいい。エンターテイメントだ。エンターテイメントにハマりきれていない私が悪い。そう、エンターテイメント。エンターテイメントを存分に享受していて素晴らしいじゃないか。一種の才能だ。血液型性格診断は雇用も産む、誰かが楽しまないと血液型性格診断関連商品は売れない。
血液型性格診断は先人が残した人生の甘い蜜。幽霊も神もエンターテイメントだ。ああ八百万、美しき国日本。私はその蜜を味わえないのだ。
*1:ちょっと言い過ぎですね、戦争もこういう自分の価値観を絶対とすることから始まるのでしょう。自身の性格で改善するベき点です。