2013年は「仕事観の変容」を大きく感じる年だった。
近年、「仕事観」専ら「伝統的仕事観はもうやめよう」という旨の本が出始めた。
「がんばって」働いているすべての人へ
日本の職場には理不尽なことがたくさんある
それでも毎日みんな我慢して社会と家の往復を続けている
「働くことは尊い」「会社のために尽くす」「人は働いて成長する」
こういった価値観は僕たちが生まれる前に作られたものだ
いつまでこの働き方を続けるのか
この本で働くことに対する疑問や矛盾と向き合い
自分の人生の価値を見つめ直してほしい
(日野瑛太郎「脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法」カバーのそで)
みなさんは、いまの自分の働き方に満足していますか?
みなさんは、いまのその働き方をずっと続けていきたいと思っていますか?
そう聞かれて、力強く頷ける人は少ないのではないでしょうか。
昨今、今の日本の「しんどい働き方」について、疑問を投げかける声が増えてきたように思います。
木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? 」7頁
今まで、「あなたは、『自分の好きなこと』を仕事にしていますか?*1」っていう切り口の「自分の好きなこと仕事にしようぜ本」は結構あった。『13歳のハローワーク』とか。ノマドどっちかと言うと「好きなことで仕事しよーぜ」の類い。
私が言っているのは、冒頭で述べた「伝統的仕事観はもうやめよう」という考え、「伝統的仕事観」から、日野さんがいう「脱社畜」、働き方を変えように向かっていると思う。
「ブラック企業」って言葉も、TVでよく聞くようになった。NHKが特集組んだりしてさ(拡大する“ブラック企業” - NHK クローズアップ現代)。「ブラック企業」っていう言葉が大きく一般化したのも今年だと思う。それまでは、例えばテレビで特集されることは少なかったのではないか?(映画*2は2009にあったけど、「ブラック企業」って言葉はそこまで一般的にならなかったように思う)マスメディアに取り上げられ始めたというか。
「ブラック企業」は、2013年「新語・流行語大賞」にもトップテン入りした。
異常な長時間労働やパワーハラスメントなど劣悪な労働条件で従業員を酷使するため、離職率も高く、過労にともなう問題等も起きやすい企業のこと。新卒・若者を大量に採用し、そして使い潰して利益を上げ、急成長する新興産業の大企業を指す。もともとはネットで誕生した俗語だが、2012年にはブラック企業大賞も創設されている。
新語・流行語大賞
日本人の「ジェンダー観」がゆっくり変容していったように、「仕事観」もゆっくり変わっていっている。
「男は仕事、女は家庭」に反対する人がゆっくり確実にに増えている*3ように、先に述べた「伝統的仕事観」を否定し、行動を起こす人がこれから増えるんだろうな。行動の多少はあれども。「脱社畜」の日野さんなんてその最たる例でしょ。
「今まさに」変容しているんだよ。日本人の「仕事観」が。
ジェンダーもそうだが、こういう「普遍的に思われていたもの」がじょじょに変容していくのはたまらんね。その変容は「まさに今」起こっているんだよ。一人一人が考えて、口にしたり行動を起こすことで変わっていくんだよなー。
「ジェンダー観」は専ら、パートナー間のコミュニケーションによって変容したんだろう。「仕事観」は「この働き方がいいって聞いてたけど、なんかこの働き方おかしくない?」って思う人が増えてるんだろうね。私も思ってます「この働き方おかしくない?」って。
もう一回言うけど「まさに今」起こってるんだよ。「仕事観」の変容が。ゆっくりだが確実に。ぞくぞくしないか?
俺はぞくぞくする。社会の空気を変えるのは一人一人だ。
会社辞めたい\(^o^)/