ブログあしみの

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おにぎらずの正体を暴いた

おにぎらずを作ってみた。やってみたら楽しくて、これまでに3回も作った。3回目にできたおにぎらずの画像を載せておく。美味しかったです。

おにぎらず

 

ONIGIRAZU

1回目、2回目、と、回を重ねるごとに上手にできた。私は料理のセンスに恵まれている。もしも料理のセンスが無かったら、3回とも おにぎらず ではなく おにぎり ができていただろう。料理のセンスがあってよかった。

 

しかしながら、おにぎり と おにぎらず を隔てるものはなんだろうか。もしかしたら私が おにぎらず だと思っていたものは、本当は おにぎり だったのかもしれない。

単純に考えると、握ったらおにぎり、握らなければおにぎらずだ。それにしても おにぎらず はマレな名前だ。「ず」(打ち消しの助動詞 ず の終止形)があるので、握ることを禁じられた食べ物なのだ。名前が「ず」で終わる食べ物がこれまでにあっただろうか、おにぎらずは革命か。

 

「ず」で終わる食べ物が他にないか考え、もずくを思いついた。

沖縄県産「塩もずく」(1kg)養殖 太もずく

 

MOZUKU

「も」を打ち消された「もずく」には一体何が残るのだろうか。そもそも最後に「ず」ではなくて、真ん中に「ず」だった。

思考の誤りを感じたので、もずくの語源を調べた。

もずくは、周辺の海藻に”藻付く”が語源だそうだ。それに従えば、私が探しているもずくは「もずかず」だ。周辺の海藻に藻付かなかったもずくを「もずかず」として売りだせば、大ヒットするかもしれない。

 

「ず」で終わる食べ物・・・「ず」・・・。「行為を打ち消す名前の食べ物」・・・。

 

いなりずし

ポストごはんの里 いなりずし 冷凍 45g 12個

 

INARIZUSHI

いなりずしの「ず」は寿司の「す」だ。打ち消しの「ず」ではない。そもそも「ず」が最後の文字ではなかった。

「いなり」することを禁じた「いなりずずし」という食べ物が流行るのではないか? しかし「いなりずずし」の想像が全く付かない。というのも「いなり」のない寿司は酢飯だ。いなりのパラダイムシフトを待つしかなさそうだ。

 

話を戻そう。私が作ったものを「おにぎらず」たらしめる理由は何かという話だ。
おにぎりは「握る」ことで、おにぎりになる。対して、おにぎらずはどうか。おにぎらずをおにぎらずたらしめる行為が存在するはずだ。

クックパッド等を見ると、おにぎらずをおにぎらずたらしめる行為は「包む」だ。包まずしておにぎらずは完成しない。つまり、おにぎらずの本来あるべき名前は「おつつみ」だったのだ。「おにぎり」に対する「おつつみ」だ。

私は今、おにぎらずの正体を暴けたので清々しい気持ちでいる。

 

人間同士のコミュニケーションで大事なことは、相手を否定せずに積極的に肯定することらしい。現代の日本人は、コミュニケーションを円滑にするために”肯定”を強いられているのかもしれない。

そんな現代、「おにぎらず」が人気を得ている。おにぎらずは本来、「おつつみ」という名前であるべきだ。しかしながら否定の「ず」が付いた「おにぎらず」という名前で日本人の心を掴んだ。

おにぎらずは”否定”を禁じられて”肯定”を強いられた日本人がたどり着いた、「否定された食べ物」なのかもしれない。おにぎらずを食べている間は、「握ること」を否定できるのだ。 人との会話では、否定なんてできやしない。 

 

追伸:打ち消しの「ず」で終わる食べ物があったら教えて下さい、全く思いつきません。

 

追記new:打ち消しの「ず」で終わる食べ物が他にもありました!! 

【関連記事をチェック!】おにぎらずだけじゃない!打ち消し「ず」の食べ物が他にもあった!

 

blog.asimino.com

 

参考サイト

もずく とは - 由来・語源辞典

稲荷寿司(いなりずし) とは - 由来・語源辞典